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シェナンドー (飛行船) : ミニ英和和英辞書
シェナンドー (飛行船)[ふね]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [ひ]
 (n) (abbr) rook (shogi)
飛行 : [ひこう]
  1. (n,vs) aviation 
飛行船 : [ひこうせん]
 【名詞】1. airship 2. blimp
: [くだり, ぎょう]
 【名詞】 1. (1) line 2. row 3. (2) verse 
: [ふね]
 【名詞】 1. ship 2. boat 3. watercraft 4. shipping 5. vessel 6. steamship 

シェナンドー (飛行船) : ウィキペディア日本語版
シェナンドー (飛行船)[ふね]

シェナンドー (USS Shenandoah, ZR-1) はアメリカ海軍が保有した4隻の硬式飛行船のうち最初のものである。
レイクハースト海軍航空基地1922年から1923年にかけて建造され、1923年9月に初飛行した。シェナンドーはアメリカ海軍が硬式飛行船に関する経験を積むことに貢献したばかりでなく、飛行船による最初の北アメリカ大陸横断も成し遂げた。1925年、57回目の飛行〔Hayward, John T., VADM USN "Comment and Discussion" ''United States Naval Institute Proceedings'' August 1978 p.67〕の際、オハイオ州上空において暴風雨に遭遇し、2つに裂けて墜落した〔Hayward, John T., VADM USN "Comment and Discussion" ''United States Naval Institute Proceedings'' August 1978 p.66〕。
== 設計と建造 ==
「シェナンドー」は当初FA-1(艦隊飛行船(Fleet Airship)1号)という符号を与えられていたが、後にZR-1と改められた。全長は207 m〔Hayward, John T., VADM USN "Comment and Discussion" ''United States Naval Institute Proceedings'' August 1978 p.64〕、重量は36トンだった。航続距離は8,000 km、最高速度は 60 ノット(111 km/h)に達した。シェナンドーは1922年から翌年に掛けて、1921年にレイクハースト海軍航空基地に建設された本船を収容できる唯一の格納庫(ハンガーNo.1)で組み立てられた(部品はフィラデルフィアの海軍航空工廠で前もって製作された)。レイクハースト海軍航空基地は既に何度か海軍の軟式飛行船の基地として使われていたが、シェナンドーは海軍の艦隊に加わる初の硬式飛行船であった。
シェナンドーの設計は第一次世界大戦で爆撃に用いられたツェッペリンL-49(LZ 96)飛行船に基づいていた〔Hayward, John T., VADM USN "Comment and Discussion" ''United States Naval Institute Proceedings'' August 1978 p.62〕。しかしL-49は軽量化が図られた高高度型であり、高度を稼ぐために他の特性を犠牲にしていたため、設計としては不適切であるとされ、構造の改善を含むより新しいツェッペリン飛行船の設計が一部に取り入れられた〔。骨格は、ジュラルミンとして知られた新しいアルミニウム合金で構築され、桁は海軍航空工廠で加工された〔。もともとのL-49の設計図に加えられた変更が後のシェナンドーの事故に影響しているかどうかは議論の対象となっている。外皮は高品質の木綿の布で縫製され、ジュラルミンのフレームに取り付けられた後、アルミニウムドープの塗装が施された〔。
気嚢は当時最もガスを通さないとされていた材料のひとつであるゴールドビーターズ・スキンで作られた〔。金箔を打ち延ばすときに金を挟み込むことから名づけられた〔この材料は、大腸の外膜から作られるものである〔。外膜は洗われて脂肪と汚物をこすり落とされ、気嚢の綿布の強化用として接着されるため〔に、水とグリセリンの溶液に漬けられる。水・グリセリン溶液から手でしぼり出された外膜は、気嚢の材料であるゴム引き綿布に接着され、最終的にニスのコーティングが施される。機体内には20の気嚢があり、通常の気圧で容量の約85パーセントのガスが充填された〔Hayward, John T., VADM USN "Comment and Discussion" ''United States Naval Institute Proceedings'' August 1978 p.63〕。それぞれの気嚢にはスプリング式の安全弁と、司令室から操作される手動弁が備えられていた〔。
シェナンドーは水素の代わりにヘリウムを使う最初の硬式飛行船であり、以前のものに比べて突出した安全性を有していた。当時ヘリウムの供給はわずかであり、シェナンドーはその210万立方フィート(約6万立方メートル)の容積を満たすために、世界の蓄えのほとんどを使用した〔。海軍が運用した次の硬式飛行船であるUSSロサンゼルス(ZR-3)は当初、必要なヘリウムが供給されるまでの間、シェナンドーのヘリウムで充填された。
シェナンドーの動力はパッカード・モーターカー・カンパニー製の300馬力の8気筒ガソリンエンジンに依っていた〔。シェナンドーの最初の枠材は1922年6月24日に立てられ、完成し、離昇が行われたのは1923年8月20日のことだった。ヘリウムの価格はその当時1,000立方フィートあたり55ドルであり、ガソリンエンジンで消費される燃料の重さと釣り合わせるために単純に空気に排出するにはあまりに高価であると考えられた〔。そこで、エンジン排気から水蒸気を回収するためのコンデンサーを設置することで、釣り合いの取れる浮力を維持することになっていた〔。
シェナンドーは1923年10月10日、エドウィン・デンビー海軍長官夫人によって命名され、同日、艦長のフランク・R・マクラリー中佐に引き渡された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「シェナンドー (飛行船)」の詳細全文を読む




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